「防御率0.00なのに、どうして戦力外なのか」。大江竜聖投手の戦力外通告のニュースを見て、そう感じた方は多いのではないでしょうか。2026年10月6日、福岡ソフトバンクホークスは27歳の左腕、大江竜聖投手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表しました。昨季、読売ジャイアンツ(巨人)からの交換トレードで加わった投手が、移籍から1年5か月ほどで球団を離れることになります。
この記事では、通告の内容と本人の受け止め、これまでの成績、2025年5月の電撃トレードの経緯を、野球にあまり詳しくない方にも伝わるように整理します。戦力外通告や構想外といった言葉の意味、今後に考えられる進路もあわせて説明するので、読み終えるころには今回のニュースの全体像がつかめるはずです。なお、内容は2026年10月6日時点で確認できた報道をもとにしています。
この記事でわかること
- 大江竜聖投手の戦力外通告がいつ、どのような形で発表されたのか
- 大江竜聖投手がどんな経歴の投手で、なぜ「電撃トレード」で話題になったのか
- 防御率0.00だった今季の成績と、通告に至った背景として考えられること
- 戦力外通告や構想外、トライアウトといった用語の意味
- 今後の進路として考えられる選択肢と、注目したいポイント
目次
大江竜聖の戦力外通告で押さえておきたい要点
今回の出来事を一言でまとめると、今季の一軍登板が3試合にとどまった左腕に対し、ソフトバンクが来季の契約を結ばないと正式に伝えた、ということです。発表は2026年10月6日で、前日の5日に来季の戦力構想から外れていることが分かったと、地元紙が6日未明に報じていました。
共同通信などの報道によると、同じ日に通告を受けたのは大江投手のほか、育成契約の長谷川威展投手、ハモンド投手、桑原秀侍内野手の計4選手です。育成の3人はいずれも現役続行を希望していると伝えられています。さらに、50歳の高波文一3軍外野守備走塁コーチも今季限りで退団します。
大江投手は今季、一軍で3試合に登板し、3回を投げて無失点でした。防御率は0.00ですから、数字だけを見れば文句のつけようがありません。ただ、登板は5月の3試合だけで、その後は一軍のマウンドに戻れませんでした。二軍にあたるファームでは28試合に投げて防御率2.67という成績を残しています。
本人は取材に応じ、結果を残せなかった申し訳なさと悔しさがあると話しました。そのうえで、国内外を問わず、野球を続けられる場所があれば探したいという考えを示しています。球団が通告の理由を細かく説明したという報道は、確認できた範囲では見当たりません。なぜ防御率0.00の投手が対象になったのかについては、公開されている数字から読み取れることを、後ほどの見出しで丁寧に整理します。
大江竜聖投手とはどんな選手か
大江竜聖投手は、左腕から繰り出すサイドスローを持ち味とするリリーフ投手です。リリーフとは、先発投手のあとを受けて試合の途中から投げる役割のことで、中継ぎや抑えがここに含まれます。2016年に巨人へ入団し、2025年にソフトバンクへ移籍、今季がプロ10年目でした。
巨人で左のサイドスローとして頭角を現した
大江投手は二松学舎大付高校の出身で、2016年のドラフト会議で6位指名を受け、読売ジャイアンツに入団しました。ドラフト会議とは、プロ野球の12球団が新人選手を指名する毎年恒例の制度で、6位は決して上位の指名ではありません。入団当初から大きな注目を集めたというより、下積みを経て力をつけていったタイプの投手です。
転機になったのは高卒4年目の2020年でした。この年に腕の位置を下げてサイドスローに転向し、リリーフとして一軍に定着します。サイドスローとは、腕を地面とほぼ平行に近い高さから振る投げ方のことです。とくに左のサイドスローは、左打者から見ると背中側から球が向かってくるように感じやすく、対戦しづらいとされています。そのため、相手の左打者を抑える役目を期待されやすい投手です。試合の終盤、相手の強力な左打者が打席に入る場面で、1人か1イニングだけ投げて役目を終える。左のリリーフには、そうした起用がよく見られます。登板数こそ多くても投球回は少なくなりやすく、数字の見え方が先発投手とは大きく違うことも、この後の成績を読むうえで頭に入れておきたい点です。
2020年は43試合に登板して防御率3.11、翌2021年は自己最多の47試合に登板しました。武器にしていたのは、キレのあるスライダーです。スライダーは、打者の手元で横に曲がる変化球のことを指します。2021年にはホールドを13個記録しています。ホールドとは、リードしている場面で登板し、そのリードを保ったまま次の投手に引き継いだときにつく記録で、中継ぎ投手の働きぶりを示す目安になります。
その後も2023年に32試合、2024年に16試合と登板を重ねましたが、2024年は登板数が前年のおよそ半分に減り、2025年は開幕から二軍暮らしが続いていました。巨人のリリーフ陣には人数がそろっており、中川皓太投手の復調もあって一軍での出番が限られていた、と当時の報道は伝えています。
福岡ソフトバンクホークスとはどんな球団か
福岡ソフトバンクホークスは、福岡市を本拠地とするプロ野球球団で、パシフィック・リーグ(パ・リーグ)に所属しています。本拠地球場はみずほPayPayドーム福岡です。監督は小久保裕紀氏が務めており、2024年はリーグ優勝、2025年もパ・リーグを制しました。つまり、近年のパ・リーグで中心にいる強豪チームです。
この球団の特徴のひとつが、育成選手を数多く抱える体制にあります。一軍、二軍にあたるファームのほかに、三軍も運営しており、今回退団する高波文一コーチの肩書きにも「3軍」の名が入っています。競争が激しく、実績のある選手でも一軍に居続けるのは簡単ではありません。大江投手が今季、一軍と二軍を行き来する立場だったのも、この層の厚さと無関係ではないと考えられます。
戦力外通告と構想外はどう違うのか
戦力外通告とは、球団が選手に対して「来季は契約を結ばない」と正式に伝えることです。プロ野球の選手は、球団と1年ごとに契約を結ぶのが基本です。球団が来季の契約を更新しないと決めた場合、その意思を選手に直接伝えます。これが戦力外通告で、通告は秋のシーズン終盤から行われます。
一方の構想外は、正式な手続きの名前ではありません。球団が来季の戦力計画に入れていない状態を指す報道上の言葉で、今回のように「構想から外れていることが分かった」と先に報じられ、その後に戦力外通告が行われる流れが珍しくありません。大江投手のケースでも、10月5日に構想外と分かり、6日に通告という順番でした。
ここで、ほかの用語も整理しておきます。支配下選手とは、球団が公式戦に出場させられる正式な登録選手のことで、1球団あたり70人までという上限があります。育成選手は、その枠とは別に、将来の戦力として育てるために契約する選手です。背番号が3桁になるのが一般的で、支配下登録されて初めて一軍の試合に出られます。今回、大江投手は支配下選手でしたが、同時に通告を受けた長谷川投手、ハモンド投手、桑原内野手は育成選手です。
通告を受けた選手は、手続きが進むと自由契約選手として扱われます。自由契約とは、球団との契約が切れ、どの球団とも自由に交渉できる状態のことです。引退を選ぶ人もいれば、他球団での再出発を目指す人もいます。再出発を目指す選手のために、日本プロ野球選手会が主催する12球団合同トライアウトが開かれてきました。複数球団のスカウトが見守る前で実戦形式のプレーを披露する場で、これは後ほど詳しく説明します。
2025年5月の電撃トレードの背景
大江投手が注目された最初の大きなきっかけが、2025年5月12日に両球団が発表したトレードです。巨人の大江竜聖投手と秋広優人内野手、ソフトバンクのリチャード内野手を交換する2対1の交換トレードで、シーズン中に主力級とみられていた若手2人が同時に動いたことから、電撃トレードと呼ばれました。
このトレードの背景には、巨人側の事情がありました。主砲の岡本和真内野手が5月6日の阪神戦で一塁の守備中に走者と交錯し、左肘の靭帯を損傷して長期離脱することになったのです。打線の迫力不足を埋めるため、巨人は右の長距離砲として知られるリチャード内野手を求めたと伝えられています。リチャード内野手はソフトバンク時代、二軍で2020年から2024年まで5年連続で本塁打王に輝いた実績の持ち主でした。
リチャード内野手を手放したくないソフトバンク側が交換要員として選んだのが、将来の主軸候補と目されていた秋広内野手と、左のリリーフ候補の大江投手でした。当時のソフトバンクは、一軍で使えるリリーフの左腕が限られていたため、大江投手には貴重な左腕としての期待がかかっていました。本人は移籍にあたり、巨人で心身ともに成長させてもらったと感謝を述べ、新天地でも頑張りたいと語っています。新しい背番号は29でした。
2026年10月6日に発表された内容を整理する
ソフトバンクが発表したのは、大江投手を含む4選手への来季契約を結ばない旨の通告と、コーチ1人の退団です。通告は10月6日に行われ、大江投手はみずほPayPayドームで報道陣の取材に応じました。
10月6日の未明には、西日本スポーツが、大江投手が5日の時点で来季の戦力構想から外れていることが分かったと報じていました。つまり、ファンの間では正式な発表より前から話題になっていたことになります。このときの記事では、昨季の移籍後の成績として、16試合に登板して0勝1敗、1ホールド、防御率1.53だったことも触れられていました。
| 選手 | 年齢 | 区分 | 今後の希望 |
|---|---|---|---|
| 大江竜聖投手 | 27歳 | 支配下 | 国内外を問わず可能性を探りたいと発言 |
| 長谷川威展投手 | 27歳 | 育成 | 現役続行を希望 |
| ハモンド投手 | 22歳 | 育成 | 現役続行を希望 |
| 桑原秀侍内野手 | 24歳 | 育成 | 現役続行を希望 |
本人のコメントで目を引くのは、悔しさと申し訳なさを率直に口にしつつ、国内にとどまらず海外も視野に入れていることです。27歳という年齢は、投手としてまだ十分に先がある時期です。本人が「結果を残せなかった」と自分を振り返っている点は、数字の上では防御率0.00でも、登板機会そのものが少なかったことへの思いがにじんでいるように感じられます。ただし、これは筆者の受け取り方であり、本人が詳しく語った内容ではありません。
長谷川威展投手は左腕で、2025年5月の時点ではトミー・ジョン手術のため戦列を離れていると報じられていました。トミー・ジョン手術とは、肘の靭帯が傷んだ投手が、別の部位の腱を移植して靭帯を再建する手術のことです。復帰までに1年以上かかるのが普通とされています。それぞれ事情の違う選手が同じ日に通告を受けたことは、頭に入れておきたいところです。
ソフトバンクでの成績を振り返る
ソフトバンクでの大江投手は、1年目に16試合で防御率1.53、2年目の今季は3試合で防御率0.00でした。2シーズン続けて、一軍での防御率は1点台以下です。投球の質そのものは、移籍後も安定していたことが数字から読み取れます。
| 年 | 所属 | 一軍の主な成績 |
|---|---|---|
| 2020年 | 巨人 | 43試合、3勝0敗、9ホールド、防御率3.11 |
| 2021年 | 巨人 | 47試合、0勝0敗、13ホールド、防御率4.09 |
| 2023年 | 巨人 | 32試合に登板 |
| 2024年 | 巨人 | 16試合に登板 |
| 2025年 | ソフトバンク | 16試合、0勝1敗、1ホールド、17回2/3で17奪三振、防御率1.53 |
| 2026年 | ソフトバンク | 3試合、3回を投げて3安打3奪三振、無失点、防御率0.00 |
一軍通算では、168試合に登板して7勝1敗、35ホールド、防御率3.40と報じられています。1年目のソフトバンクでは、17回2/3を投げて8安打、17奪三振、3失点でした。投げたイニング数とほぼ同じ数の三振を奪っており、打者を押し込める力があったことが分かります。
ここで、防御率という数字の読み方を確認しておきます。防御率とは、投手が9イニング(1試合分)を投げたと仮定したときに、平均で何点の自責点を取られるかを示した数字です。小さいほど優秀で、1点台なら一流とされます。ただし、投げたイニング数が少ないと、1回の失点で数字が大きく動いてしまいます。今季の大江投手は3回しか投げていないので、防御率0.00という数字は、能力の高さの証明というより、3回を無失点で抑えたという事実を表したものにすぎません。
実際、今季の3試合はいずれも5月の登板でした。その後、一軍に呼ばれる機会は訪れていません。結果を出したのに声がかからなかったのか、あるいは別の理由で昇格が見送られたのか、外からは判断できないのが正直なところです。
防御率0.00でも通告された理由をどう考えるか
球団は理由を詳しく公表していないため、真相は分かりません。ここから先は、公開されている数字と一般的なプロ野球の事情をもとにした、筆者の見方として読んでください。
まず考えられるのは、一軍での登板機会そのものが少なかったことです。球団が来季の契約を決めるとき、評価するのは一軍での数字だけではありません。コーチや首脳陣が、ファームでの内容、体の状態、チーム内での序列、年齢、年俸とのバランスなどを総合して判断します。防御率0.00が3回分の話であれば、評価材料としては軽くなります。
次に、支配下登録の枠の問題があります。先ほど触れたとおり、支配下選手は1球団70人までです。ソフトバンクのように育成選手を多く抱える球団では、その中から有望な選手を支配下に上げたいという事情が毎年生まれます。枠を空けるために、一定の実績がある選手であっても通告の対象になることがあります。大江投手のように、ファームで一定の結果を残していても例外ではありません。
三つ目は、リリーフ投手の入れ替わりの激しさです。リリーフは、その日の調子や相手打者との相性で起用が決まるため、毎年のように顔ぶれが変わります。左腕の競争相手が多ければ、技術に大差がなくても、若さや球速、将来性で選ばれる投手が出てきます。大江投手はプロ10年目で、27歳です。球団が若手を優先したという見方もできますが、これを裏づける発言は確認できていません。
ここで注意したいのは、通告が必ずしも実力不足を意味しないことです。球団の編成方針や支配下枠、年齢構成といった事情が重なって、実績のある選手が契約を打ち切られる例は珍しくありません。今回の通告を、大江投手の力が衰えたことの証明のように受け取るのは早計だと考えられます。
ファームの成績をどう見るか
今季の大江投手は、ファームで28試合に登板し、30回1/3を投げて2勝2敗4セーブ、防御率2.67、32奪三振を記録しています。ファームとは、一軍の下にある二軍のことで、ソフトバンクはウエスタン・リーグに属しています。若手の育成や、故障明けの調整、一軍選手の調子を整える場として使われるリーグです。
奪三振は、9イニング換算で約9.5個です。多くの三振を奪えており、打者を抑える力は保たれていました。セーブが4つついていることから、試合の最終盤を任される場面もあったことが分かります。防御率2.67は、ファームの投手としては安定した部類に入ります。
一方で、ファームでの好成績が一軍昇格に直結するとは限りません。一軍の首脳陣は、相手が強いプロの一流打者である一軍で通用するかを見ています。ファームで抑えていても、一軍では球威や制球の差が出ると判断されれば、登録は見送られます。この点は、大江投手に限らず多くのファーム選手が直面する壁です。
トレード相手のリチャードと秋広優人はその後どうなったか
大江投手の通告を考えるとき、2025年のトレードで動いた2人の現在も気になります。2025年の電撃トレードは、当初、巨人とソフトバンクのどちらに得があったのかという形で議論されました。
リチャード内野手は、トレードで巨人に移った2025年に77試合に出場し、打率.211、11本塁打、39打点を記録したと報じられています。右の長距離砲として期待されていた一方で、打率の低さという課題は残りました。2026年8月のJ-CASTニュースは、リチャード内野手と秋広内野手の2人について、二軍暮らしから抜け出せずに存在感が薄れていると伝えています。
秋広優人内野手は、身長2メートルの左打者です。2020年のドラフト5位で巨人に入団し、2023年には一軍で121試合に出場して打率.273、10本塁打と、ブレイクの兆しを見せていました。ソフトバンクでの2年目となる今季は、2026年8月19日時点で一軍の出場がなく、ファームでは79試合に出て打率.205、9本塁打、42打点でした。長打力は健在と評価される一方、打率に苦しんでいたとベースボールチャンネルは伝えています。
こうして並べてみると、トレードで動いた3選手が、いずれも期待された活躍を十分に果たせていない現状が見えてきます。電撃トレードという華やかな言葉の裏で、選手たちは新しい環境で結果を出さなければならない厳しさに直面しています。大江投手の通告も、このトレード全体の評価と切り離せない出来事です。ただ、通告された投手だけに責任を負わせる見方は適切ではなく、球団側の起用や編成も含めて考える必要があると思います。
大江竜聖投手に考えられる今後の進路
大江投手に考えられる進路は、大きく分けていくつかあります。ここでは、一般的にプロ野球の戦力外通告を受けた選手が選ぶ道を紹介し、本人の意向として確認できた内容と区別して説明します。
本人の意向として確認できたのは、国内外を問わず、できるところがあれば探したいと話したことだけです。具体的にどの道を選ぶかは、発表されていません。
ひとつ目は、他のプロ野球球団への移籍です。自由契約になれば、日本の他球団と契約交渉が可能になります。左のリリーフ投手は、どの球団も一定の需要があるポジションです。大江投手は2020年と2021年に40試合以上投げた実績があり、昨季のソフトバンクでも防御率1.53を残しました。こうした経歴は、獲得を考える球団にとって材料になると考えられます。
ふたつ目は、12球団合同トライアウトへの参加です。日本プロ野球選手会が主催しており、戦力外通告を受けた選手や自由契約になった選手が、各球団のスカウトの前で打者との対戦などを行い、獲得をアピールします。公式な合否の発表はなく、獲得したい球団が個別に連絡をする形が一般的です。2026年の開催日程は、現時点では確認できていません。
みっつ目は、海外のリーグや、国内の独立リーグ、社会人野球への挑戦です。本人が海外にも触れていることから、この選択肢は現実味があります。日本のプロ野球で実績のある投手が、韓国や台湾などのリーグでプレーする例もあります。ただし、実際にどのリーグを目指すかについて、本人や球団から具体的な話は出ていません。
最後に、現役を退き、別の仕事に就く道もあります。大江投手はまだ27歳で、現役続行への意欲は強いように見えます。今は、進路について気持ちの整理をつけている最中だと考えられます。
読者が気になる点と今後の注目ポイント
今後の流れとして、まず大江投手が自由契約選手として公示されるかどうかが注目されます。公示されれば、他球団との交渉が解禁されます。そのうえで、トライアウトに参加するのか、水面下で球団と話し合うのか、といった本人の動きが明らかになっていくでしょう。大江投手を獲得する球団が出るかどうかは、確認できた限り、現時点で報じられていません。
ファンとして気になるのは、古巣の巨人に戻る可能性があるのかという点です。ただ、これについて根拠のある報道は見当たらず、あくまで一般論として、他球団を経験した選手が古巣に戻る例は過去にもあった、という程度にとどめておきます。憶測で語られがちな話題ですが、本人の発信や球団の発表を待つのが確実です。
なお、プロ野球には現役ドラフトという別の制度もあります。出場機会に恵まれない選手が、他球団で新たな出番を得られるようにする仕組みで、球団が契約を打ち切る戦力外通告とは性質が異なります。今回の通告は、来季の契約を結ばないという球団の判断であり、移籍先が用意されるわけではない点を、混同しないようにしてください。
また、この種のニュースは、後から状況が変わる可能性があります。進路の決定や、他球団からの獲得の動きが出た場合は、この記事の内容より新しい情報が優先されます。気になる方は、球団の公式発表や、報道各社の続報を確認してください。
大江投手の通告は、ソフトバンクにとっても、2025年のトレードを総括する意味を持つ出来事です。巨人から来た2人のうち1人が早くも契約を終え、もう1人も二軍で苦戦している現状は、球団にとって誤算だった可能性があります。これも筆者の見方にすぎませんが、来季に向けた補強の動きを含め、ソフトバンクの動向には引き続き注目が集まりそうです。
参考にした情報
- 東京新聞デジタル(共同通信配信)「ソフトバンク4選手に戦力外通告 大江竜聖『結果を残せなかった』」(2026年10月確認)
- 西日本スポーツ「昨季巨人からトレードの中継ぎ左腕 ソフトバンクの大江竜聖が来季の構想外に」(2026年10月確認)
- ベースボールチャンネル「巨人・秋広優人&大江竜聖、ソフトバンク・リチャードの2対1のトレードが電撃発表」ほか(2026年10月確認)
- 高校野球ドットコム、ベースボールキング、現代ビジネス、デイリースポーツ、J-CASTニュースの各トレード関連記事(2026年10月確認)
よくある質問
大江竜聖投手はなぜ戦力外通告を受けたのですか。
球団は具体的な理由を詳しく説明していないようで、真相は分かりません。確認できる事実は、今季の一軍登板が5月の3試合にとどまったことです。支配下枠や編成上の事情が重なった可能性は考えられますが、これは推測です。
大江竜聖投手の今季の成績を教えてください。
一軍では3試合に登板し、3回を無失点で防御率0.00でした。ファームでは28試合、30回1/3を投げて2勝2敗4セーブ、防御率2.67、32奪三振です。一軍登板は5月の3試合のみでした。
戦力外通告と構想外はどう違いますか。
戦力外通告は、球団が選手に来季の契約を結ばないと正式に伝えることです。構想外は、来季の戦力計画に入っていない状態を指す報道上の言葉で、正式な手続きではありません。大江投手は10月5日に構想外と分かり、10月6日に通告を受けました。
大江竜聖投手はトレードでソフトバンクに加わったのですか。
はい、2025年5月12日の2対1の交換トレードで加わりました。巨人の大江投手と秋広優人内野手が、ソフトバンクのリチャード内野手との交換でソフトバンクへ移籍しました。背番号は29でした。
戦力外通告を受けた選手は、そのあとどうなりますか。
手続きが進むと自由契約選手となり、どの球団とも契約交渉ができる状態になります。他球団への移籍を目指す人、トライアウトに参加する人、独立リーグや海外に挑戦する人、引退して別の道に進む人など、進路は選手ごとに異なります。
大江竜聖投手は現役を続けられますか。
現時点では未定ですが、本人は国内外を問わず可能性を探りたいと話しており、続ける意欲は示しています。獲得する球団やチームが見つかれば、現役を続けられます。具体的な進路の発表は、まだ確認できていません。
同じ日に戦力外通告を受けた選手は誰ですか。
育成契約の長谷川威展投手、ハモンド投手、桑原秀侍内野手の3人です。この3選手はいずれも現役続行を希望していると報じられています。このほか、高波文一3軍外野守備走塁コーチが今季限りで退団します。
まとめ
大江竜聖投手は、2026年10月6日にソフトバンクから来季の契約を結ばないと通告されました。今季は一軍で3試合に投げて3回を無失点、防御率0.00でしたが、登板は5月の3試合だけで、ファームでは防御率2.67でした。昨季はソフトバンクで16試合、防御率1.53と安定した成績を残していただけに、驚いた方も多かったと思います。
通告の理由について、球団からの詳しい説明は確認できていません。支配下枠や編成方針など、一般的な事情が重なった可能性はありますが、確かなことは言えません。数字から言えるのは、登板機会が少なかった中でも、結果自体は悪くなかったということです。
今後は、自由契約としての公示、トライアウトの開催、他球団の動き、そして本人の発信に注目が集まります。本人は国内外を問わず、野球を続けられる場所を探す意向を示しています。27歳の左腕がどこで新しいスタートを切るのか、続報を待ちたいところです。




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