『宇宙戦艦ヤマト√2199』制作決定!庵野秀明×出渕裕× Production I.G×スタジオカラーで贈る新作劇場アニメの要点まとめ

「『宇宙戦艦ヤマト』の新作が作られるらしい」という知らせに、驚いた方も、胸が高鳴った方もいるのではないでしょうか。2026年10月6日、劇場長編アニメーション『宇宙戦艦ヤマト√2199(ルート2199)』の制作決定が発表されました。監督、企画、製作総指揮を担うのは、『エヴァンゲリオン』シリーズで知られる庵野秀明氏です。

ただ、ヤマトを観たことがない方にとっては、「そもそも何の話なのか」「庵野さんとどう関係するのか」「Production I.Gとスタジオカラーの組み合わせの何が珍しいのか」と、わからない点の多いニュースでもあります。この記事では、前提知識がなくても読めるように、作品の基本から関わる人物や会社、発表までの流れ、そしてまだ決まっていないことまでを順番に整理しました。情報は2026年10月6日時点のものです。

この記事でわかること

  • 『宇宙戦艦ヤマト√2199』とは何か、今回の発表で何が決まったのか
  • 庵野秀明氏と出渕裕氏がどんな人物で、なぜヤマトの新作に関わるのか
  • Production I.Gとスタジオカラーが初めて組むことの意味
  • 2024年の予告から今回の正式発表までの経緯
  • 公開時期など、まだ明らかになっていないこと

目次

『宇宙戦艦ヤマト√2199』制作決定の要点

『宇宙戦艦ヤマト√2199』は、1974年に放送が始まったSFアニメ『宇宙戦艦ヤマト』をもとにした、新作の劇場長編アニメーションです。2026年10月6日に制作が発表され、庵野秀明氏が監督・企画・製作総指揮を務め、出渕裕氏が共同監督として加わります。アニメーション制作はProduction I.Gとスタジオカラーの共同で、両社が組むのは今回が初めてです。公開時期は未定で、詳細は後日発表されるとされています。

発表された日付にも意味があります。1974年10月6日は、テレビシリーズの第1話が放送された日でした。2026年のこの日で放送開始から52年を迎えたことになり、制作決定の知らせは記念日に合わせて届けられた形です。

いま公式に発表されている情報を、表にまとめます。

項目 内容
作品名 宇宙戦艦ヤマト√2199(ルート2199)
形態 劇場長編アニメーション
原作 西﨑義展
企画・製作総指揮 庵野秀明
企画 石川光久
監督・デザインワークス 出渕裕、庵野秀明
アニメーション制作 Production I.G、スタジオカラー
製作 シン・オフィス・アカデミー
公開時期 未発表(後日発表の予定)

顔ぶれは華やかですが、物語の詳しい内容や声の出演者、上映館といった具体的な中身は、まだ明かされていません。確実にわかっているのは、制作体制とティザービジュアル、そして庵野氏のコメントまでです。この線引きを頭に入れておくと、ネット上に出回る推測と公式情報を見分けやすくなります。

そもそも『宇宙戦艦ヤマト』とはどんな作品か

『宇宙戦艦ヤマト』は、1974年10月から1975年3月にかけてテレビで放送された、日本のSFアニメです。いまも「SFアニメの金字塔」と紹介されることが多く、のちに作られるアニメやゲームに大きな影響を与えた作品として語られてきました。新作の話題を追ううえで、まずこの原点を知っておく必要があります。


物語のあらすじ

舞台は西暦2199年の世界です。地球は謎の星ガミラスから攻撃を受け、地表は放射能に汚染されてしまいます。人類は滅亡の危機に立たされました。そこで、遠く離れた星イスカンダルにあるという放射能除去装置「コスモクリーナーD」を受け取るため、宇宙戦艦ヤマトが旅立ちます。

物語の中心になるのは、ヤマトと乗組員たちの長い旅路です。ヤマトは、かつて海に沈んだ戦艦大和の船体を利用して造られた宇宙船という設定で、地球が最後の望みを託す存在として描かれます。敵との戦いが続く一方で、限られた時間のなかで故郷を救うために航海を続けるという切迫感が、この作品の背骨になっています。

放送開始から50年以上続く歴史

第1作のテレビシリーズは、1974年10月6日に放送が始まり、1975年3月30日に最終話を迎えました。全26話の物語です。放送当時から熱心なファンが生まれ、その熱は長く続きました。のちにテレビシリーズを再編集した『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』が1977年に公開され、その後も数多くのテレビシリーズや劇場用映画が作られています。実写映画が制作されたこともあり、一つの作品が形を変えながら愛され続けてきた例といえます。

この歴史の長さは、新作を語るときに無視できません。親子二代、あるいは三代でヤマトを知っている家庭も珍しくないでしょう。新作の発表が、年齢を問わず幅広い層の関心を集める理由の一つです。

2012年に始まったリメイクシリーズ『2199』

もう一つ押さえておきたいのが、2012年に始まったリメイクシリーズです。『宇宙戦艦ヤマト2199』は、第1作のテレビシリーズを全26話で作り直した作品で、2012年4月から全7章に分けて映画館で先行上映され、2013年4月からMBS・TBS系列でテレビ放送されました。最終章の劇場上映は2013年8月です。総監督は出渕裕氏で、音楽は第1作の音楽を手がけた宮川泰氏の実子、宮川彬良氏が担当し、アニメーション制作はXEBEC(ジーベック)が務めました。

この『2199』には、のちの章で庵野秀明氏も関わっています。オープニングの絵コンテを担当したことが、当時のニュースで伝えられました。さらに、このリメイクから始まる流れは続編にも広がり、2024年11月には『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の第二章が劇場公開される予定と伝えられていました。今回の『√2199』は、名前こそ似ていますが、この系列とは別の作品として企画されたものです。この点は後ほど詳しく触れます。

庵野秀明氏とは何者か、なぜヤマトの新作を作るのか

庵野秀明氏は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の監督として知られる映画監督でありアニメーターで、アニメ制作会社カラーの代表取締役社長です。1960年5月22日に山口県宇部市で生まれました。1988年のアニメ『トップをねらえ!』で初めて監督を務め、1995年に放送が始まった『新世紀エヴァンゲリオン』で広く名前を知られるようになります。アニメだけでなく、『シン・ゴジラ』のような特撮映画も手がけており、経営者としての手腕も評価されている人物です。

中学2年から続くヤマトへの思い入れ

庵野氏は、中学2年のときからヤマトに夢中になったと伝えられています。1960年生まれの庵野氏にとって、放送が始まった1974年は14歳前後にあたります。多感な時期にこの作品に出会い、以後ずっと熱烈なファンであり続けてきました。2023年には、自身が運営するアカウントで、中学2年から49年来のヤマトの大ファンであると語っています。

ヤマトへの恩返しとも受け取れる動きは、新作の発表より前から続いていました。2024年にはテレビ放送50周年を記念した企画が立ち上がり、庵野氏が企画やプロデュースを担いました。放送開始からちょうど50年の2024年10月6日には、新宿ピカデリーで記念上映会が開かれ、庵野氏が司会として登壇しています。画集やデザイン画集などの出版企画、展覧会の企画も発表されました。

展覧会は実現しています。「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」が、2025年3月15日から31日まで西武渋谷店で開催されました。庵野氏はこの展覧会に寄せて、50年前にヤマトに出会わなければ今の自分はなかったと思う、という趣旨のコメントを出し、現存する資料を後世に残したいという思いを語っています。さらに、庵野氏が再監修した1/700スケールのヤマトのプラモデルも、50周年企画の一つとして発売が予定されました。

こうして見ると、今回の新作は唐突に現れた話ではありません。資料を集めて残し、展示し、商品として形にし、そのうえで新作アニメへ進むという流れが、数年がかりで積み上がってきました。

「ねじ込んだ」と語った2024年の発表

2024年10月6日の記念上映会では、庵野氏が新作についても明かしています。カラーが、ボイジャーホールディングス(代表取締役は西﨑彰司氏)から、ヤマトをもとにした新作アニメ映像を製作する権利を与えられたこと、そして東北新社から著作権の利用の許諾も得たことです。庵野氏は会場で、平たく言えば自分が新作を作れるようになった、と話し、この発表は自分が日程にねじ込んだものだという意味のことも語りました。

ここでいう「権利」は、作品の使い方を決めてよい許可のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。ヤマトのように長く続く作品では、原作にあたる部分の権利、映像作品の著作権、商品化の権利などが別々の会社に分かれていることがあります。新作を作るには、それぞれの関係者から了解を得る必要があり、カラーはそれをまとめて整えたということになります。

共同監督の出渕裕氏とはどんな人物か

出渕裕氏は、アニメのデザインや監督などを手がけてきたクリエイターで、『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督として知られています。2012年から2013年にかけて展開された『2199』では、シリーズ構成と脚本にも名を連ね、作品全体の設計を担いました。そのほか、『トワノクオン』シリーズで総監督を務めたことも伝えられています。

今回の『√2199』では、庵野氏と並んで、監督とデザインワークスの両方に名前が挙がっています。デザインワークスとは、登場するメカや衣装、世界観を形にする仕事の総称です。ヤマトという作品は、艦のかたちそのものが主役といえるほど、デザインの存在感が大きい作品です。その意味で、リメイクの経験を持つ出渕氏と、原作への愛着を持つ庵野氏が肩を並べる体制は、見た目の説得力に直結する人選と考えられます。

ここは筆者の見方ですが、庵野氏が監督と製作総指揮を兼ね、企画面でも先頭に立つ一方で、ヤマト作品の現場経験が長い出渕氏が共同監督に入ることで、作品の方向性にバランスが生まれる可能性があります。ただし、二人の役割分担の詳細は公表されていません。実際にどこまでを誰が担当するのかは、今後の発表を待つ必要があります。

Production I.Gとスタジオカラーはどんな会社か

今回のニュースで、アニメファンが最初に反応した点の一つが、制作会社の組み合わせです。アニメーションの制作を担当するのは、Production I.Gとスタジオカラーで、この二社が共同で作品を作るのは初めてです。それぞれの会社がどんな会社なのかを見ていきます。

Production I.Gの歩みと代表作

Production I.Gは、東京都武蔵野市に拠点を置くアニメ制作会社です。1987年12月15日に「I.Gタツノコ」という名前で設立され、1993年に現在の社名になりました。社名の「I」と「G」は、創業者である石川光久氏と、キャラクターデザイナーの後藤隆幸氏の頭文字に由来するといわれています。

代表作には、『攻殻機動隊』シリーズ、『ハイキュー!!』、『PSYCHO-PASS サイコパス』、『黒子のバスケ』、『ギルティクラウン』、『怪獣8号』などがあります。映像の完成度が高く、劇場映画からテレビシリーズまで幅広く手がけてきた会社で、海外でも知名度があります。親会社は、2007年に持株会社として分かれたIGポートです。

スタジオカラーとカラーの関係

スタジオカラーは、庵野秀明氏が代表を務めるカラーが運営するアニメ制作スタジオで、『エヴァンゲリオン』の新劇場版シリーズなどを制作してきました。カラーは庵野氏が2006年に立ち上げた会社で、アニメだけでなく実写や特撮の企画にも関わっています。

少し複雑ですが、会社としての名前は「カラー」、アニメ制作の部門やスタジオとしての名前が「スタジオカラー」と呼ばれる、と理解しておくと混乱しません。今回の発表でも、アニメーション制作を担当する側の名前としてスタジオカラーが示されました。

初の共同制作が意味すること

では、この二社が組むことにはどんな意味があるのでしょうか。事実として言えるのは、二社のこれまでの実績の積み重ねが大きいということです。Production I.Gは長い歴史を持つ大手の制作会社で、カラーは庵野氏の作品を中心に高い評価を得てきたスタジオです。劇場長編という規模の大きな作品に、両社の人材が集まるわけです。

背景には、人のつながりもあります。庵野氏は2025年7月、Production I.Gの取締役に就任することが発表されました。正式な就任は同年8月21日付とされ、カラーの代表取締役社長が、別のアニメ制作会社の経営にも加わる形になりました。そして、今回の企画に名を連ねる石川光久氏は、そのProduction I.Gの創業者です。経営面での接点があったうえで、制作面でも手を組んだと見ることができます。

ただし、二社がどう役割を分けるのか、作画、背景、撮影といった工程をどう分担するのかについては、公式には何も語られていません。「初めての共同制作」という事実そのものが、現時点では最大の注目点だといえます。

企画の石川光久氏と、権利や製作をめぐる関係者

スタッフ表には、聞き慣れない名前や会社が並んでいます。順番に整理しておきましょう。

企画にクレジットされた石川光久氏は、前述のとおりProduction I.Gを立ち上げた人物です。持株会社であるIGポートの代表も務めてきました。庵野氏が制作の中心だとすれば、石川氏は制作会社の側から企画を支える立場だと考えられます。

原作に名前があるのは、西﨑義展氏です。西﨑氏は『宇宙戦艦ヤマト』を企画した人物で、第1作のプロデューサーを務めました。2010年に亡くなっていますが、いまも作品の原作者としてクレジットされ続けています。

権利をめぐっては、ボイジャーホールディングスと東北新社の二社が登場します。2024年の発表によれば、カラーはボイジャーホールディングスから新作アニメ映像を製作する権利を付与され、東北新社からは著作権の利用の許諾を得ました。東北新社は映像の制作や配給などを手がける会社で、ヤマトの映像作品の著作権に関わっています。

今回の製作にあたるのは、シン・オフィス・アカデミーです。ティザービジュアルの著作表記にも、西﨑義展氏とともにこの名前が示されています。ただ、この会社の詳細や、他の出資者がいるのかどうかについては、確認できる情報が限られています。製作委員会の形をとるのかどうかも含めて、続報を待ちたいところです。

発表までの経緯を時系列で整理する

新作が正式に発表されるまでには、2年間の積み重ねがあります。主な出来事を、年表で見てみましょう。

時期 出来事
1974年10月6日 テレビシリーズ第1作の放送開始
1975年3月30日 最終話の放送
2012年4月 『宇宙戦艦ヤマト2199』の劇場先行上映が始まる
2013年4月 『宇宙戦艦ヤマト2199』のテレビ放送が始まる
2024年10月6日 放送50周年記念上映会で、カラーが新作アニメ映像の製作権利を得たと発表
2025年3月 「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」を西武渋谷店で開催
2025年7月 庵野氏がProduction I.Gの取締役に就任すると発表
2026年10月6日 『宇宙戦艦ヤマト√2199』の制作決定を発表、公式サイトと公式Xを開設

2024年の時点で、新作は企画が進行中の段階にとどまっていました。当時の報道では、2025年からの制作開始を目標にしていると伝えられています。それから約2年後の今回、題名、監督、制作体制がそろって発表されたことになります。企画の存在が明かされてから、作品名や体制の発表までにこれだけの時間がかかったのは、権利の整理や制作会社との調整を重ねてきた結果だと考えられますが、公式の説明はありません。

公式発表の中身をくわしく見る

ここからは、2026年10月6日の発表で明らかになった内容を、具体的に見ていきます。

ティザービジュアルが描くもの

発表にあわせて、ティザービジュアルが初めて公開されました。ティザーとは、作品の全貌を見せる前に、期待感をあおるために出す予告用の素材のことです。今回のビジュアルには、荒廃した大地から宇宙に向けて発進しようとするヤマトが描かれています。報道では、満天の星空を背景にしたヤマトのシルエットが印象的だと紹介されました。

荒れ果てた大地という描写は、放射能に汚染された地球から旅立つという、第1作の出発点を連想させます。ただ、これが第1作の物語をなぞる内容なのか、まったく別の展開なのかは、ビジュアルだけでは判断できません。絵柄の雰囲気やヤマトのデザインについても、続報で確認する必要があります。

庵野秀明氏のコメント

庵野氏は発表にあたってコメントを寄せています。内容を言い換えると、少年のころの夢をかなえるためだけでなく、次の世代や同じ世代への祈りや願いを込めたヤマトを作り続けたい、という思いで製作している、というものです。

注目したいのは、「作り続けたい」という言い方です。1本の新作を作って終わりではなく、継続して作っていく意思がにじんでいます。さらに、個人的な夢にとどまらず、世代を超えた願いを込めるという姿勢も語られました。庵野氏が自身のヤマト体験を土台にしながら、これから観る人にも届く作品を目指していることがうかがえます。

公式サイトと公式Xの開設

制作決定にあわせて、公式サイトと公式Xアカウントも開設されました。今後の情報は、まずこれらの公式の窓口から発表される見込みです。公開日や追加スタッフ、キャスト、予告映像といった話題は、ニュースサイトのまとめ記事で見るより先に、公式の発信を確認するのが確実です。

『√2199』という題名と、リメイクシリーズとの関係

多くの人が気になっているのが、題名の読み方と、リメイクシリーズ『2199』との関係でしょう。結論からいえば、題名の「√」の意味について、公式の説明は確認できていません。読み方は「ルート2199」と示されています。

2024年に新作の企画が明かされた際、庵野氏はこの新作が、2012年の『宇宙戦艦ヤマト2199』から始まるリメイクシリーズとは異なる作品になると明言しています。リメイクシリーズの続編や外伝ではなく、独立した新しい作品として制作が進められてきたわけです。

では、なぜ数字の「2199」が題名に入っているのでしょうか。理由の一つとして考えられるのは、2199が、原作の物語の舞台となる西暦2199年にあたる数字だということです。ここは筆者の推測にすぎません。「√」の記号が数学の平方根を連想させることから、ヤマトの物語の根っこをたどり直すという意味合いを読み取る人もいそうですが、それも公式の説明ではありません。意味づけは、作品の内容が明かされるときまで保留しておくのが安全です。

なお、題名が似ているために、2012年のリメイク版『2199』の続きだと勘違いしてしまう人が出てくる可能性もあります。リメイクシリーズと『√2199』は、制作会社も監督の肩書きも異なります。リメイク版の総監督を務めた出渕氏が共同監督として参加しているという接点はありますが、制作の枠組みとしては別物と考えておくとよいでしょう。

公開時期はいつ?今わかっていること、わからないこと

公開時期は、現時点で発表されていません。各社の報道では、公開時期などの詳細は後日発表されると伝えられています。上映館や公開形式、上映時間、配給会社についても、まだ何も明かされていません。

手がかりになりそうな情報を探すと、2024年の記事で、2025年からのプロダクション開始を目標にしていたと伝えられていました。ただ、制作に入ってからどれくらいの期間で完成するのか、公開は何年を想定しているのかは、その後の発表にも含まれていません。劇場長編のアニメ作品が、制作決定の発表から公開まで数年かかることは珍しくありません。次の発表までに、気長に待つ姿勢が必要になりそうです。

わからないことを整理すると、おおむね次のようになります。物語の内容、キャストの顔ぶれ、音楽を誰が担当するのか、公開の年と形式、映像の初披露の時期。このあたりは、今後の発表で順次明らかになると期待されます。

ファンの期待と、気になる点

発表を受けて、ネット上では大きな反響がありました。ある記事によれば、制作決定を告げる公式Xの投稿は、短い時間で50万回を超える表示を集めたとされています。もちろん、これはSNS上の一指標にすぎませんが、関心の高さを示す材料の一つです。

ここからは筆者の見方です。期待できる点としては、まず、ヤマトを深く愛する庵野氏が中心にいることが挙げられます。企画だけでなく、資料の保存や展覧会まで手がけてきた人物が作る新作だからこそ、原作の持つ空気を大事にした映像が期待できます。また、Production I.Gとスタジオカラーという、映像面で評価の高い二社が組むことで、劇場で観る価値のある画面づくりになる可能性も高いでしょう。

一方で、気になる点もあります。物語がどこまで第1作に寄り添うのか、リメイクとは異なるというだけで具体的に何が違うのかは、まだ見えていません。新しい視点で描き直すのか、別の角度から語るのか、それによって受け取り方は大きく変わります。また、大規模な共同制作は、制作の進行や完成時期にも影響しやすいため、公開までの道のりがどうなるかも見守りたいところです。

とはいえ、現段階では推測を重ねても材料が足りません。公式の情報を待ちつつ、期待と不安のどちらにも寄りすぎずに構えるのが、いまのところ現実的な向き合い方だと考えます。

ヤマトを観たことがない人は、公開までに何を観ればいい?

「ヤマトは名前しか知らない」という方も、公開までには時間があります。予習をするなら、いくつかの入り口があります。ここで挙げるのはあくまで筆者の考えで、公式の推奨ではありません。

一つ目は、1974年に放送が始まった第1作のテレビシリーズです。全26話で、新作が土台とする物語の原点にあたります。庵野氏が少年時代に熱中したのもこの作品であり、新作を理解するうえで最も近道になる可能性があります。

二つ目は、2012年から2013年にかけて展開されたリメイク『宇宙戦艦ヤマト2199』です。第1作の物語を現代の映像で作り直した作品で、共同監督の出渕氏の仕事ぶりを知る手がかりにもなります。ただし前述のとおり、『√2199』はこの作品の続きではありません。両方を観て、違いを探す楽しみ方もあるでしょう。

どの作品を観るかは、配信や販売の状況によって変わります。視聴できるサービスは時期によって入れ替わるため、各サービスで最新の状況を確認してください。前提知識がなくても新作を楽しめるかどうかは、作りしだいです。観ておくとより深く味わえる、という程度に考えて、無理のない範囲で準備するのがよいでしょう。

参考にした情報

  • オリコンニュース「『宇宙戦艦ヤマト√2199』新作映画が制作決定」(2026年10月確認)
  • 電ファミニコゲーマー、マイナビニュース、シネマトゥデイ、GAME Watch、WEBザテレビジョンの制作決定に関する各記事(2026年10月確認)
  • ファミ通.com、アニメ!アニメ!、電撃オンラインなど、2024年10月の新作企画発表と50周年企画に関する各記事(2026年10月確認)
  • KAI-YOU、トイピープルなど、庵野秀明氏のProduction I.G取締役就任に関する各記事(2026年10月確認)

よくある質問

宇宙戦艦ヤマト√2199はいつ公開されますか?

公開時期は、2026年10月6日時点で未発表です。公式の発表では、詳細は後日発表されるとされています。上映館や公開形式も決まっていないため、公式サイトと公式Xの更新を確認するのが確実です。

監督は誰ですか?

庵野秀明氏が監督・企画・製作総指揮を務め、出渕裕氏も監督として参加します。二人とも、スタッフ表には「監督・デザインワークス」として名前が挙がっています。役割分担の詳細は、まだ公表されていません。

2012年の『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編ですか?

続編ではないとされています。2024年に庵野氏が新作の企画を明かした際、2012年の『2199』から始まるリメイクシリーズとは異なる作品になると説明しています。題名の「√」の意味は、公式には説明されていません。

どの会社がアニメーションを制作しますか?

Production I.Gとスタジオカラーが共同で担当します。両社が組むのは初めてです。製作にはシン・オフィス・アカデミーの名前が挙がっていますが、他の関係会社については、現時点で確認できる情報がありません。

原作者は誰ですか?

原作は西﨑義展氏です。第1作のテレビシリーズを企画した人物で、2010年に亡くなりました。新作でも、原作としてクレジットされています。

ヤマトを観ていなくても楽しめますか?

現時点では、判断できる材料がありません。物語の内容が明かされていないためです。予習として、第1作のテレビシリーズや、2012年のリメイク『2199』を観ておく方法がありますが、必須かどうかは作品しだいです。

なぜ10月6日に発表されたのですか?

1974年10月6日が、テレビシリーズ第1話の放送日だからです。2026年のこの日は放送開始から52年にあたります。公式が日付を選んだ理由を明言しているわけではありませんが、記念日に合わせた発表と受け止められています。

続報はどこで確認できますか?

制作決定にあわせて、公式サイトと公式Xアカウントが開設されました。公開時期などの詳細は、まずこの二つで発表される見込みです。ニュースサイトの記事も参考になりますが、最終的な確認は公式の発信で行ってください。

まとめ

『宇宙戦艦ヤマト√2199』は、2026年10月6日に制作が発表された、劇場長編アニメーションの新作です。庵野秀明氏が監督・企画・製作総指揮を務め、出渕裕氏が共同監督として加わり、Production I.Gとスタジオカラーが初めて共同でアニメーションを制作します。原作は西﨑義展氏で、企画には石川光久氏の名前もあります。

発表の裏には、2024年10月の企画発表、2025年の展覧会や出版企画、そして庵野氏とProduction I.Gの結びつきといった、数年がかりの積み重ねがありました。一方で、物語の内容、キャスト、公開時期、題名の「√」に込められた意味は、まだ何も明かされていません。確かな情報と推測を分けて受け止めることが、この先のニュースを追う際の助けになります。

いま私たちにできるのは、公式サイトと公式Xの更新を見守ることと、可能であれば第1作のテレビシリーズなどでヤマトの世界に触れておくことです。ヤマトが旅立ってから半世紀以上。新しい航海がどこへ向かうのか、続報を楽しみに待ちましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA